相模原キャンパス特別公開に行ってきた。すたしょ日記

2010年7月31日(土)

JAXAの相模原キャンパス特別公開に行ってきました。ご存じの通り、はやぶさカプセルが公開されるイベントです。

前日の人出具合を聞いて、始発で出掛けることにしました。そのために4時起き!ちょっと早すぎるかも?とも思いましたが。川越&八高線、横浜線を乗り継いで淵野辺駅に6時50分頃到着。

P7310015.JPGさすが淵野辺駅にもはやぶさのポスターが!と思ったら、はつね新幹線でした。

たまたまバスが出るところだったので飛び乗ると、同じ目的と思われる子どもから年配者まで様々な世代の人たち数十人が乗り込んできました。まだ7時なのに。中学生男子のグループを見ると、かつての自分たちが思い出されます。

7時10分頃に博物館前に到着。すでに目の前には100人程度の行列が目に入ってきました。すかさず「宇宙科学セミナー」の列の最後尾に。カプセルではなく、川口先生の特別講座の方です。こちらは、後に整理券をもらうと60番。(定員は200名)。ちなみに、カプセル列には、すでに数百人が並んでいたようです。行列の整理には50~70代の、大学で言えば教授クラスの偉い先生方が当たっているようでした。普通ならアルバイトで済ませるところだと思うのですが、この辺にも手作り感&低予算感が現われているのでしょうか(後に訪れる各ブースの解説員は、逆に若い研究者が主に担当していました)。

137976398.jpg P7310016-1.JPG手前がセミナー列、奥がカプセル列の先頭。

P7310019.JPG TS3B0583-1.JPG(左)カプセル列。7時半。(右)8時半。推定2時間待ち。

恐ろしい勢いで長くなるカプセル列を横目に、予定より早い9時には博物館地下1階にある講義室へ入室し、開始時刻を待ちました。

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予定時刻(10時15分)より数分早く、川口先生が登場!満場の拍手で迎えられました。90分という大学の講義並の長時間もあっという間に感じられました(結果的には20分近く時間をオーバーし110分は経っていたようですw)。話の内容の多くは何らかの媒体ですでに知られているものでしたが、それを川口先生から直接お話を聞けるのは貴重な体験でした。

P7310043.JPG P7310066.JPGほんものだ!

大抵の事柄は周知だと思いますが、せっかくメモを取ったので。

  • 世界中どこに行っても(地球圏外を旅した物体の)実物を展示しているのはここだけ!
  • イオンエンジンはロケットより歴史が長いが、実用化には高圧電源の確保が必要だった。
  • 探査機は、観測機械を使用しない間電力が余っているのでイオンエンジンに適している
  • ロケットの失敗で打ち上げが延期になったが、4年(最初の目標小惑星の会合周期)待つと、(搭載機器の関係で関係が薄れつつあった)NASAに先を越されるのが心配で、新たな目標(イトカワ)を見つけて、早めに打ち上げた。
  • 「隼」という漢字は、箱と太陽パドルとホーンが描かれており、はやぶさそのもの。
  • 小惑星の名前には、神様や故人の名前が付いているが、(まだ生きてる)私の名前の小惑星もある。
  • 糸川先生とは面識はなかった。
  • 探査機は目標に到達しないと成果ゼロ。イトカワに到着した時「これで税金のムダにならなかった」と思った。
  • 着陸後の「故障」は、それこそが着陸の証拠。仕方ない。
  • 通信が切れた時(12月)、いちばん恐れたのが来年度予算をつけてもらえないこと。
  • 電波を再受信した時、別のノイズではないかと思って信じられなかった。海外出張から飛んで帰ってきた。
  • 神頼みは個人的行為です。政教分離ですから!
  • イオンエンジンのクロス運転は、万が一の事態に備えてイオンエンジンチームで去年夏頃からディスカッションをしていた。
  • 地球のラストショットは提案した時スタッフの誰も反対しなかった。
  • チケットも用意しつつオーストラリアに行こうとしたら、早々にカプセル一式を見つけられてしまったので「来なくていい」と言われた。落下位置がずれていたら行けたのに!
  • NASAが撮影したはやぶさ落下の動画はJAXAとの共同プロジェクトなのに、動画にはNASAのロゴしか入ってない!
  • (質疑応答)距離が正確にわかる電波と、方向が正確にわかる画像を利用した複合航法は初めて。
  • (質疑応答)カプセル耐熱には自信があったが、シールド(水和物?)から僅かに水が蒸発していることがわかったため、変質が心配だった。耐熱シールドは防衛技術に当たるため輸出はダメ。薄さは1~2ミリ。アポロ宇宙船の耐熱シールドとも違うもの。
  • (質疑応答)将来人間がイトカワに行ってミネルバを回収することは可能になるかもしれない。

セミナー聴講を終えて、再び蒸し暑い屋外に出てみると、なんと、カプセル列が短くなっているではありませんか!9時の段階で諦めかけていたのですが、これは行けるかもしれないと思いすぐに並びました。待ち時間は2時間半の案内。

待ち時間60分の看板を過ぎ、敷地内に戻ったところでイトカワ揚げパンを1個確保。中身は当然隙間だらけです(みっちり入っていたら食べられません)。そして、ついに入り口へ・・・実質の待機時間は1時間半程度でした。

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入り口からわずかに覗くパラシュートを目にした時、感極まりそうになりました(堪えました)。展示品は1列に並べられ、両端に警備員が配置。場内に入って見ると、意外とパラシュートが小さく、両手を広げたぐらいの大きさで、実に軽そうに(悪く言えばちゃちに)見えました。立ち止まることなくカプセル一式を見ること数分。貼り付け跡の残る焦げたシールドや、樹脂で固められた基盤をじっくり観察。名残惜しいままその場から退出しました。・・・書いてて今思い出しましたが、寄せ書きシールの確認を忘れてた!

カプセル一式は今後全国各地を回る予定だそうなので、興味のある方はJAXAの情報に注意してみてください。

P7310074-1.JPG場内の撮影は許可されてないので、看板で記念撮影をする人多数。

幸いほかの展示を見る時間が出来たので、相模原キャンパス会場へ。入り口で物販があったので、ほしいものを適当に手にしていたら金額が恐ろしいことに!2日間で1万ぐらい使ってしまったなぁ。。

いろいろ確保した後は、探査機を中心に軽く見て回りました。

何気なく立ち寄ったあかつきブースでしたが、なんとアルミプレート全種が展示されてるではないですか!ミクプレート3種もすべてありました。案内のお兄さん(実はJAXAの研究者)によると、小学生は普通に小さい文字が読めるんですよとか。そこまではわからないので、ルーペで文字が刻印されているのを確認しました。さすがに自分の名前を見つける余裕はありませんでしたが。

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イオンエンジンの実演。写真の方は大型のエンジンの方。青白い光がよくわかります。もうひとつ、はやぶさと同型のイオンエンジンも展示されており、真横から見るため淡い光でしたが、よく写真で見るのと同じような光線を見ることが出来ました。

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そしてはやぶさ。

TS3B0611-1.JPG TS3B0609-1.JPG太陽電池パドルのホコリは、確実に地球の微粒子です。

TS3B0615-1.JPG最終日に使用されたホワイトボード。「撮像」などの文字が見えます。

TS3B0621-1.JPG P7310111.JPGフラッシュで3個のマーカーが光るのがわかります。

P7310096.JPGカプセル探索に使用されたアンテナ。自由に動かすことも出来ました。

TS3B0637-1.JPGはやぶさ打ち上げに使用されたのと同型のロケット。

その他にも見て回りましたが、あっという間に終了時刻の4時半を迎えてしまいました。展開されたイカロス君やグリグリ部屋を見れなかったのは心残りでしたが、寝不足の頭を差し引いても充実した時間でした。

P7310115.JPG購入物。缶バッチは通販あるらしいです。

P7310119.JPG行列中&電車内でやってました。昨日買っておいて良かった。